群馬県林業試験場との共同研究
2022/06/21
未来に向けた林業の課題を解決するための取組
林業は、地方創生、SDG‘sまた再生可能資源としての期待など様々な分野で注目されていますが、その実現には、多くの課題が残されています。
そうした課題を解決するための取り組みとして、
1)高付加価値木材生産システム開発・実証
2)低コスト林業システムの構築
という二つのテーマで当社は群馬県林業試験場と共同研究をおこなっています。
1)は、中規模木造建築等に適した長尺大断面寸法の特殊用材の供給について対象木の選定から効率的な供給方法の検討に至る林業の6次産業化に資する研究で、山林樹木の資源量、建築計画に必要となるデータ(立木の三次元データ、強度など)や原木を木材に加工して供給するまでの期間・費用などを集計してWEBで発信し山(供給側)と建築家(需要側)とを直接結び付けようとする試みです。
2)は獣害対策を含む造林・育林を効率的に行うため施業の低コスト化を図る研究で、伐採後の費用を軽減することで林業経営の採算性を上げることを目的とした研究です。新樹種にも挑戦しようということで、北海道以外で初めてクリーンラーチの植林実験することとなり、その植栽試験地を群馬県林業試験場に提供しました。林業経営の未来は、決して平坦ではなく厳しい道のりが続くと思いますが、一つ一つの課題を乗り越えて未来へ向けて進んでいきたいと考えています。