百年スギの販売
2024/10/24
百年のスギをこの秋、限定販売します
私たちの山で百年を超えて育ったスギの木を、「伐り旬」の11月、12月に数量限定で伐採し、皆様にお届けします。この時期に伐ることで、木材としての美しさと耐久性がさらに引き出され、次世代へ繋がる価値ある木材となります。
百年を超える想い—創業者の志を受け継いで
私たちの会社は創業から114年を迎えます。明治の創業当時から、次世代に素晴らしい木々を残すことを使命とし、伐採後に植林を行い、森を大切に守り続けてきました。創業当時に植えられたその苗木が、百年の歳月を経て、今では立派な木に成長しました。
創業者・磯村音介※1はこの山を深く愛し、当時からサステナビリティを意識した林業経営を志していました。彼は「苗木を植え、大切に育て、成長させることこそが本領だ」と語り、木々を大きく育てることを最優先にしてきました。その理念は今もなお私たちに受け継がれ、育林の中心となっています。
※1 創業者 磯村音介の像
当社山林内でいつも山を見守っている創業者 磯村音介の像
受け継がれる森の歴史—江戸時代から続く巨木の伝説
この地、川浦山には江戸時代から立派な木々が生い茂っていました。1834年、江戸城再建時にこの地のケヤキ※2の巨木が伐採され、建材として使用されました。※3
しかし、なぜこの地にこれほどまでの巨木が残されていたのでしょうか。それは、この森にそびえる「角落山(つのおちやま)」にまつわる伝説が関係しています。角落山は、古くから天狗が住むとされ、大木を守る存在として信じられていました。そのため、人々は木を伐ることを恐れ、この地の木々は大切に守られてきたのです。
この角落山は、私たちの山林の一部であり、森全体の中心的な存在でもあります。この長い歴史と伝説を私たちは今も尊重しながら、次世代に向けて大きく育てる育林を行っています。
※2当社山林にある樹齢百年以上のケヤキ
※3林業遺産「川浦山御用木御伐出絵図(1834年(天保5)」にその様子が描かれています
育林の方針—次の世代に託すために
創業者の精神を受け継ぎ、私たちはただ木を育てるだけでなく、最良の木を次世代に残すことを大切にしてきました。大きく育った木は、ただ伐採するのではなく、「間伐(かんばつ)」、つまり木を適度に間引くことで、森全体の健康を保ちながら、未来に向けてさらに大きく成長する木々を育てていきます。こうして森の生態系を維持しながらも、未来に向けた森林資源を育て続けてきた結果、私たちの森は数々の賞を受賞する優良木を生み出すまでに至っています。※4
※4 過去賞を受賞した当社の丸太
伐る理由—さらに大きな木を育てるための「間伐」
では、なぜ今、この百年の木を伐るのか? それは、二百年、三百年とさらに大きな木を育てるために、森の一部を「間伐(木の間引き)」する必要があるからです。百年という時間をかけて成長した木を適切に伐ることで、残った木々が十分な空間と栄養を得て、さらに成長できる環境を整えています。
昨年の百年スギ伐採の様子
時を超えて育つ森—次の世代への贈り物
この地の歴史と創業者の想いが込められ、百年をかけて育まれたスギの木。今、この木材が次の百年、そしてその先の未来へと新たな役割を果たせることを願い、「時を超えて育む森の百年木」としてご案内いたします。ご興味のある方は、ぜひ以下の連絡先までお問い合わせください。
「時を超えて育む森の百年木」
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Mail:info@isomura.co.jp
TEL:045-264-9671